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集中連載≫JR「品川新駅」の名称公募と、不動産物件名の深~い関係③

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テーマ:ライター記事

≪品川駅の夜景。photo/AC≫


 2020年に、三田~品川間に開業予定の山手線新駅。
 新駅の名前を巡ってちょっとしたフィーバーが起こっていることを、前回前々回とお伝えしてきました。
 最終回の今回はいよいよ、本命(?)と目される駅名案に迫ります。


■「新品川」駅はもっとややこしい。

 鉄道新線の開業に伴い、新しく設置された駅が「新○○」駅という名前に決まるのは珍しい話ではありません。先の東京オリンピック(1964年)に先立ち建設された東海道・山陽新幹線でも、全35駅中、実に2割を超える8駅が既存駅に「新」の名を付した駅名で開業しています。(※1)
 しかし、先に「東京サウスゲート」駅の項でもお話ししたように、そもそも現在の品川駅がすでに港区に食い入っている位置にあります。新駅の名称が「新品川」駅となった場合、これも先にお話ししたように、現在の位置からさらに1kmほど北に入ったエリアまで「不動産の表示に関する公正競争規約」上は「品川」と呼べることになってしまいます。

 これはなかなか困った問題です。

 すでに、品川駅には、それぞれ港南口・高輪口という港区の住所地名を借り受けた改札口があります。同じ理屈で行くと、「新品川」駅ができた場合、同駅の改札口が周辺住所地に合わせ「新高輪口」や「新芝浦口」(※2)と呼ばれる可能性も相当に高いと思われます。
 "東京特許許可局"に勝るとも劣らない「新品川駅 新芝浦口」の誕生を見てみたい気もしますが、品川駅を港区に置かざるを得なかった過去の因縁がいまになって、さながら港区の一角を品川の地名が浸食していくような事態を招くことは、泉岳寺がその名を駅名へ使用することに抗議したこと以上に、古くから高輪地区に住む地域住民の皆さんが感情的に受け入れ難いことのように思えます。


■本命の「高輪」駅に決まる可能性は?

 期せずして新駅命名レースの様相を呈している今回の、山手線 新駅構想。
 そのなかでも、駅名当確へ向けた住民運動ならぬ草の根運動にもっとも熱心なのが、地元高輪地区の商店会の皆さんです。

 
≪地域掲示板に貼られた高輪泉岳寺前商店会による「高輪駅」推しを呼びかけるチラシ≫

 新駅の開業に際しては、地元商店会との協力体制がその後の駅前の発展に大きく寄与することは、よく知られています。
 一方で、近隣にはすでに、白金高輪駅(都営線・東京メトロ)や高輪台駅(都営線)といった駅があることから、「高輪と名の付く駅が多すぎる」といった意見があるのも事実です。しかしながら、2001年に大宮市・浦和市・与野市が合併してできたさいたま市内には、「浦和」と名の付く駅が8駅もあり(※3)、うち6駅は半径3kmの圏内に集中しています。
 
 さて、JR東日本による駅名公募の締切りは、いよいよ今月末。その後、今冬12月までの間に、応募案のなかから最終的な駅名が選ばれるとのこと。
 果たしてこのまま無難に「高輪」駅で決まるのか、それとも機知に富んだ一波乱があるのか。
 いずれにせよ、港区高輪に本店を置くタマホーム不動産としても、この先何十年と付き合っていくことになる新駅がどのような名前で決着するのか、否応なく関心の高まるところです。

※1 新横浜・新富士・新大阪・新神戸・新倉敷・新尾道・新山口・新下関の8駅。
※2 新駅を挟んで品川駅の反対側に位置する田町駅にはすでに芝浦口が存在する。
※3 浦和、東浦和、西浦和、南浦和、北浦和、中浦和、武蔵浦和、浦和三園の8駅。(参考:ヨムーノ、2018/02/01「【全8駅紹介】浦和がつく駅名一覧」

取材・文/TN(HN)
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